『Indigenous Flowers of the Hawaiian Islands』ハワイ諸島の在来植物

古代からハワイに生息している植物と現代のハワイで見られる自生植物を比較したり、古代の人たちがどのように植物を日常生活に活用していたのかを理解することができ、美しい描画、繊細な植物画も視覚的に見ていて癒される一冊です。
ニイハウ島の所有者としても有名なシンクレア一家のメンバーであるイザベラは、スコットランド生まれの植物学者、作家、植物図鑑作家です。1885年に出版された『Indigenous flowers of the Hawaiian islands』は、ハワイの花をカラー写真で紹介した最初の本です。
ハワイ在来の植物にこだわり、細部にわたり描かれたイザベラ・シンクレアの作品は、19世紀のクロモリソグラフ手法を用いて描かれ、自らすべてを手書きで色付けもされた非常に優れた作品です。この本は現在では絶版となっており、米国では1万ドル(2023年現在の価値で130万円以上)の値段がついています。
イザベラは、この本を下記のメッセージと共にハワイの人々に捧げました。
”最も素晴らしき友人であり寛大な批評家でもあるハワイの酋長とその人々に、この作品を愛情と共に捧げる”
イザベラ・シンクレアはハワイ諸島における土地開発や外来種の増加により、ハワイの自生植物が自生地を失っていることに、警鐘を鳴らし懸念を表明した最初の作家の一人でもあります。書籍の中で彼女はこう語っています。
”ハワイの花々は、無造作にどこにでも育っていると思われがちで、もちろんそう言う種類もありますし、それらはとても芸術的ですらあります。しかし、海外からの在来種の増加や環境変化によってそれらの存続があやぶまれています。森林火災、動物、農業はこの5-60年間で島々に大きな変化をもたらし、その結果、今では歩いても歩いても、固有植物を見ることができなくなってしまいました。ハワイを侵略してきた多くの異国から輸入された雑草、低木、その他の植物はあっという間にハワイ固有植物を絶滅させてしまったのです。”
ハワイ国時代に自生していた在来種、その膨大な記録は自然の美しさを再発見できる一冊であると共に、ハワイ国時代の人々の暮らしも垣間見ることができるでしょう。
原画に限りなく近いクオリティで再現したキャンバスジクレーアートもぜひおすすめです。











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