『Men of Hawaii』ハワイの男たち
ハワイ王国からアメリカ準州への権力構造の変遷が、個々の人物から見出すことができ、今日のハワイ経済の土台を築いた中心人物たちのリアルな動向を理解できる一冊です。
1917年にジョン・ウィリアム・シダルによって編集・発行された、当時のハワイ社会において重要な役割を果たした男性たちの伝記集です。弁護士、政治家、実業家、教育者、医師、宗教関係者など、ハワイの多様な分野で活躍した人物たちの経歴、功績、社会への貢献が収録されています。
この本は、ハワイの近代史の転換期(アメリカ合衆国への併合後の時代)における社会・経済・政治の発展を支えた主要人物たちの姿を伝える重要な記録となっています。対象は、白人(主にアメリカ本土出身者)だけでなく、ハワイ先住民、日系移民、中国系移民など、多様なバックグラウンドを持つ人々を含んでいます。また、当時のハワイにおける植民地主義的な視点や、帝国主義的な影響も色濃く反映されており、現代から見ると批判的に評価される部分もありますが、当時の社会構造や価値観を知るための一次資料として高く評価されています。
書籍は、各人物の短い伝記(生年月日、出身地、職歴、社会貢献など)が掲載され多くはポートレート写真(白黒)付き、当時のエリート層の人脈ネットワークがわかる構成となっており、続編(Men of Hawaii, Vol2: 1921年)も出版され、後年の版ではさらに多くの人物が追加紹介されています。
John William Siddall
ジョン・ウィリアム・シダル(おそらく1870年代頃:正確な生年情報は不詳)は、アメリカ本土出身のジャーナリスト、編集者、出版プロデューサー。
ハワイ在住中に『Men of Hawaii』を編纂・出版(1917年)
当時のハワイ社会で影響力のあったビジネスリーダー、政治家、教育者たちのバイオグラフィーを網羅。ハワイだけでなく、フィリピン、アジア圏などでも人物事典シリーズの編集に関与していた可能性あり(同時代に “Men of the Philippines” なども出ている)活動時期は1900年代初頭〜1920年代頃と推測され、本書は近代ハワイ社会をビジュアルと文章で記録する「近代化ドキュメント」として編集。当時としては珍しい、写真付きのバイオグラフィー集という新しい形式を採用。
単なる編集者としてではなく、当時のハワイの経済・社会・文化の姿を記録に残そうとした先駆的な出版人とも言えるでしょう。特に本書『Men of Hawaii』はハワイ王国滅亡後、アメリカ領ハワイとなった初期のリーダー層を正確に記録しているため、歴史資料としても価値が高い本です。
著作権について
原著(英語版):Men of Hawaii(1917)全295ページ
著:John William Siddall ※原著は米国においてパブリックドメイン
発行元:ホノルル・スターブルテン
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日本語訳:© 2025 Lōkahi Creations LLC(Ryoko Sumitomo).
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